彩雲(さいうん)は、陽の近くにある高積雲などの縁が美しく五色に輝くことをいいます。
古くから、景雲(けいうん)、五雲(ごうん)、慶雲(きょううん)、瑞雲(ずいうん)、紫雲(しうん)などと呼ばれ吉祥とされています。神護景雲、慶雲のように年号が改められたこともあります。
酸性雨は、工場や自動車の排気ガスに含まれている硫黄酸化物、窒素酸化物、亜硫酸ガスが大気中に放出され酸化して雨に溶け、より強い酸性を示すようになった雨のことを言います。
ジェット気流は、対流圏上部または圏界面付近の狭い領域に集中して、西から東へ5,000~1万メートル上空を流れる帯状の非常に強い気流のことで、上空にいくほど風速が強くなります。
ふつうは10kmくらい上空に強風の軸があり、中心の風速は寒候期には50~100m/sに達します。
北半球では、亜熱帯ジェット気流と、寒帯前線をともなう寒帯前線ジェット気流とがあります。後者はポーラー・ジェット気流とも言われます。
週間天気予報とは、向こう1週間の天気、最高・最低気温、降水確率についての予報のことを言います。
週間天気予報は原則として都道府県単位の発表になります。
重力波は、風が山岳に衝突したとき発生します。
その衝突エネルギーは対流圏より上層まで伝播すると言われています。
循環指数は、大気大循環の状態をみるために、その特徴をよく表すように作られた指数です。
東西指数は、偏西風の蛇行の程度を見る指標です。
極うず指数は、極付近の寒気蓄積の度合いをみます。
中緯度高度指数は、指数が負なら寒気の南下を指します。
東方海上高度指数は、寒気の南下の判断にします。
その他、亜熱帯指数、沖縄高度指数、オホーツク高気圧指数、小笠原高気圧指数、西谷指数などがあります。
上層雲量指数とは、対流活動の強さを示す指数の一つであり、値が大きいほど対流活動が活発になります。
エルニーニョ現象などで熱帯域の対流活動は大きく変化しますので、エルニーニョ現象監視の重要な要素となっています。
数値予報とは、天気図を描く代わりに、計算機で天気図を数値的に再現して予報する技術のことを言います。
大気や海洋を細かく格子状に分割し、流体力学の基本方程式に基づいて計算します。
太陽による加熱、雲の発生、降水・植生の効果、積雪の効果、二酸化炭素の影響など、様々な現象がモデル化されて組み込まれています。
西高東低型とは、東海上(千島列島付近)に低気圧、西側のシベリア大陸に高気圧が発達した気圧配置です。冬によく現れるので「冬型」とも言われます。
混んだ等圧線が日本列島を南北に走向するとき、日本海側は大雪になりますが、太平洋側はおおむね晴天となります。
晴天乱気流は、雲のないところに起こる乱気流で、上空のジェット気流付近で発生します。
晴天乱気流は予測が困難なため、航空機の運航に大きな影響を与えます。
西風バーストとは、太平洋西部から中部にかけての赤道上で吹く強い西風のことを言います。
エルニーニョ現象の引き金の一つと考えられていますが、西風バーストの発生メカニズムは現在分かっていません。
赤道を挟んで北半球と南半球のそれぞれに熱帯低気圧が発生する(ツインサイクロン)に伴って吹くことが多いようです。
絶対温度とは絶対温度=接氏温度+273.15で表せる気温です。単位はケルビン(K)で表します。
ちなみに摂氏温度とは、水と氷が共にあるときを0℃1気圧で、水の沸騰する温度を100℃とした温度で、私たちが日常生活で普通に使っている温度です。
前線は、湿った空気、乾燥した空気、冷たい空気、温かい空気など異なった性質を持った空気同士がぶつかったときに生じます。
温暖、寒冷、閉塞、停滞の4種類があり、風速、風向の変化や降水を伴っていることが多いようです。