気圧は、大気の圧力のことをいいます。
通常、ある地点の気圧は、その点を中心とする単位面積上で鉛直にとった気柱内の空気の重さをいいます。
単位はhPa(ヘクトパスカル)を使用します。
気象予報士とは、気象業務法により定められた気象予報業務を行うことのできる人をいいます。
気象予報士に登録するためには、気象業務支援センターが行っている気象予報士試験に受からなければなりません。
季節内変動とは、一季節内に40日~50日で周期的に強弱を繰り返す大気の変動をいいます。最近は長期予報で重視されています。
赤道域ではMadden-Julian振動とも呼ばれ、地球を30~60日の周期で東に一周する現象が見られます。
一般に季節内変動という場合には、通常このMadden-Julian振動を指すことが多いようです。
気団とは、停滞性の高気圧により、気温や湿度などの性質が水平方向に広い範囲にわたって一定になり、ほぼ一様な空気のかたまりとみなせるようになった状態をいいます。水平範囲の広がりは数百kmから数千kmと広範囲におよびます。
複数の気団が接触すると、前線が生成され、低気圧が発達することがあります。
日本付近に影響をおよぼす気団は、小笠原気団(太平洋気団)、オホーツク海気団、シベリア気団、揚子江気団、世界規模でみられる気団には、大陸性北極気団、海洋性北極気団、大陸性寒帯気団、海洋性寒帯気団、大陸性熱帯気団、海洋性熱帯気団、大陸性赤道気団、海洋性赤道気団、大陸性南極気団などがあります。
客観解析とは、不規則に分布した観測データから、一定の数学的な原理と物理的要請に基づいた気象要素の3次元分布を求めることを言います。
客観解析は、単に自動的に解析値を求めるだけでなく、数値予報のために3次元すべての格子点で、ある時刻の気温、風、水蒸気量などの大気の状態(初期値という)を用意する目的も持っています。
近年は、通常の気象観測に加えて、地上気象、高層観測、航空機などリアルタイムで多種多様な気象観測データが利用されています。
キャノピー層は、何もないところの上空の接地層とは違った特有の層のことを言い、森林や建物の多い都市部において形成されます。
強風域は、平均風速が15m/s以上25m/s未満の風が、台風や発達した低気圧の周辺で吹いている、または地形の影響などがない場合に、吹く可能性のある領域をいいます。
一般にその範囲を円で示すことが多いです。
記録的短時間大雨情報とは、大雨警報が発表されているとき、台風や前線の活動により数年に一度しか起こらないような短時間の猛烈な大雨を観測、または解析した場合に、大雨の発生した場所や時刻、その観測記録を発表する情報のことを言います。
その時の雨が、その地域にとってまれな激しい状況であり、いっそうの警戒を呼びかけ、重大な災害の発生する可能性が高まっていることを周知するものです。この情報の中では、リアルタイムの観測値も含めてお知らせします。
重大な災害の起こるおそれのある旨を警告する予報です。
発表は、地方気象台などが、府県予報区を一次細分区域、または二次細分区域に分けて定められた基準をもとに行います。
警報には、気象、地面現象、津波、高潮、波浪、浸水、洪水、気象警報には暴風、暴風雪、大雨、大雪の警報があります。
降水確率は、一般的に予報区内における「1時間あたり」の1mm以上の雨、または雪の降る確率(%)の平均値の確率を言います。
0,10,20…,100%と10%区切りに表示し、一の桁を四捨五入します。もし、30分だけしっかり雨が降っても、残りの30分が0.0mmなら、全体としては平均されて0.9mmの雨ということになります。
降水確率とは、降水量を予報するものではなく、降水確率が40%ということであれば、100回ほど40%の予報が発表されると、およそ40回は1mm以上の降水があるという意味です。